第12回日本心血管脳卒中学会学術集会
第12回日本心血管脳卒中学会学術集会

ご挨拶

会長:中野 由紀子

第12回日本心血管脳卒中学会学術集会
会長 中野 由紀子
広島大学大学院医系科学研究科循環器内科学

この度、第12回日本心血管脳卒中学術集会(CVSS)を、2025年4月12日に広島コンベンションホールで開催させて頂くことになりました。

2018年12月に健康寿命の延伸を図るための脳卒中心臓病対策基本法が制定され、各県で協議会を立ち上げ、健康寿命の延伸を目指して基本計画を作成しております。また、2022年からは、県全体で脳卒中・心臓病医療レベルを上げて、現実の運用を円滑にするために、脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業も立ち上げられています。今まさに、脳血管専門医と循環器専門医が力を併せて、脳卒中・心臓病疾患の予防・治療に立ち向かう機が熟していると考えます。

私は、不整脈専門医でありますが、心房細動は脳卒中の大きな要因であり、携帯型心電計や長時間心電計、潜因性脳梗塞に対する植込み型心電計など、様々なデバイスを用いた早期発見の試みがなされています。また心房細動のアブレーション治療の進歩は目まぐるしくどんどん普及しております。脳梗塞予防のための抗凝固療法や左心耳閉鎖デバイス、卵円孔閉鎖デバイスなども発展しております。脳卒中の方も血管内治療の進歩はめざましいものがあると聞いております。歴史を振り返り、最新のトピックスをご発表いただき、今後の向かう方向についてもディスカッション出来ればと考え、今回は、「歴史を学び、未来を創る、心血管と脳卒中の最新トピックス」というテーマにいたしました。

多くの脳神経内科医、脳神経外科医、心臓血管外科医、循環器医、リハビリ医、救命医など多科の医師、歯科医師、看護師、臨床検査技師、放射線技師、臨床工学士、薬剤師、理学・作業・言語療法士、栄養士など様々な職種の方々が一同に会し、今後の心血管・脳卒中治療について検討することが出来て、この学会が更なる連携強化のモチベーション向上や今後の治療や研究の発展につながればと思っております。

当院の脳専門の先生方やCVSSの先輩方とも相談しながら、スポンサードセミナー、シンポジウム、パネルディスカッションも含め多くの面白い企画を行いたいと思いますので、是非ご参集いただいて、広島を楽しんで帰っていただければ幸いです。